この間、てくてく会が終わったところで、通りかかった人に「どのような集まりなのですか?」と聞かれました。
てくてく会を簡単に紹介しました。発達障害の会とわかると「最近、問題になりましたね。」といわれました。
それを聞いた私は少し、違和感を持ちました。その人に悪気があったとは思いません。確かに発達障害についてよく知らない人なら、謎に見えるでしょう。支援を必要とする人をどうやって支えるかは大切な問いかけです。けれども、発達障害を持っている人自身の存在は決して問題ではありません。
私は当事者会として活動している立場ですから、さまざまな当事者の方々とかかわります。その中には、謝る回数が非常に多い人がいます。極めて些細なことでも、謝ります。まるで、「私が存在して、ごめんなさい」と思っているようにみえます。
尋ねてみたら、実際に「生きているだけで迷惑をかけるよ」といわれた人がいます。上司や先輩に「ダメなやつ」とか「自分勝手」などと言われ、やがてそう信じてしまうひとがいます。「私には価値がありません。生きていて、ごめんなさい。」と。
社会性が弱い人なら、社会性を学ぼうとすることは大切です。同時に周りの人も、当事者本人もぜひ、発達障害を持っている人の価値を見だしてほしいなぁと思います。発達障害を持っている人の存在は決して問題ではありません。皆が同じではなくてもいいじゃないですか。