ずっと仕事がうまく行かない人がいます。 それは発達障害が原因かもしれません。例えば、勉強が得意で大学の成績が非常に良くても、学んだことを活かすことが出来ない人がいます。本人が頑張っていないわけではなく、環境が合わないのです。
魚は頑張っても水中にしか住めません。街を歩きまわったりはできません。 街を歩けないのは、魚が悪いわけではなく、街が悪いわけでもありません。 でも、魚は他の動物よりも上手に泳げます。海にいれば、魚は生き生きします。そこが、一番合っている環境だからです。
猫の特徴を考えてみましょう。(わたしは猫が大好きなのです。)
猫は泳げますが、決して楽というわけではありません。苦労です。猫にとって、海で泳ぐということはとても疲れますし、苦しいことです。 つまり、海は猫に合った環境ではありません。
発達障害の人の場合、合う環境と合わない環境があります。 でも、よく考えてみてください。発達障害の有無にかかわらず、あなたもそうではありませんか? 快適な環境と、そうでない環境は、誰にでもあるのではないでしょうか。
例えば、サッカー選手はテニスが下手でも批難されません。 なぜなら、サッカーが出来るからです。その人にとって正しい環境とは、サッカーが出来る環境です。 根っからの理系の人が文系的な仕事を任されたとき、非常にストレスを感じて会社に行きたくなくなるかもしれません。 あなたも絶対合わないと思う職業を思いつきませんか? それは決して恥ずかしいことではありません。
今まで、無理やり合わない環境で頑張っている当事者を沢山見てきました。 泳ごうとする猫のような環境から転職し、けれども残念ながらまた次の職場でも合わない、ということもありました。その人には素晴らしい特技や得意分野がありましたが、自分にとって面白くない、辛い仕事を必死に頑張ろうとしました。 そして結局、また首になりました。 そしてまた転職。 何年間も失敗の連続です。
多くの猫はうまく泳げません。 でも、うまくねずみを捕まえることができます。 いわれなくてもネズミを捕まえたくて、自分から追いかけて行きますよね。
多くのアスペルガーの人は、とても強いこだわりを持っているのです。 ある特定の分野が本人にとっては非常に面白くて、誘われなくても自ら関わろうとします。 自分のこだわりを仕事にする場合、だれよりも熱心です。誰よりも頑張ります。 また、社員の中でも、その分野に関しては一番詳しくなることでしょう。 もちろん、ときには失敗だってするでしょうし、助けを必要とすることもあります。 でも、その人に合う環境なら、どんなに変わることでしょう!
現在、 ヨーロッパとアメリカの IT業界では、積極的にアスペルガーの人を募集しています。 なぜならパソコンに強いこだわりがあるアスペルガーのひとは、この分野にとても詳しくて、楽しく仕事が出来るからです。
これからも、 アスペルガーの人が職場で成功するように、無理やり仕事を合わせることより、本人の得意なことを考える方向へと、社会的に進むべきですよね。 なぜなら、どうしたって魚は猫になれないのですから。
maki (金曜日, 04 5月 2018 08:16)
ここの、ブログ、とても理解しやすくて、ありがたいです。
思ったのですが、私のブログで、ここの、ブログの、ご紹介をさせて頂くことは、駄目でしょうか?
多くの、アスペルガー症候群の当事者の方々の救いになると思うのですが・・。
私は、アメーバブログ、という、ブログを更新しています。
URLは、https://ameblo.jp/hm-78/?frm_id=v.mypage-ameblo--myblog--blog
です。
ご検討いただけませんでしょうか?
失礼いたしました。
katsue (金曜日, 27 10月 2017 21:59)
発達障害のこと、最近はNHKの番組でも見聞きして、知らなかったことを知ることがありました
ここに書かれていることも知ることができて良かったです
( ´ ▽ ` )ノ