「あの人はつめたいよ。私が重い箱を3個も運んでいたのに、手伝おうとしてくれなかった。」
「皆がバタバタ忙しかったのに、いつものように5時に家に帰ったよ。」
アスペルガー症候群の人の行動と動機は、誤解されやすいのです。明らかに困っている様子が見えても、それをハッキリ言われないと気づけない人がいます。それはわがままではなく、怠けでもなく、性格が冷たいわけでもありません。その原因は「脳機能障害」なのです。
では、こうした特性を持つ人に対しては、どうすればいいのでしょうか?手伝ってほしい時に、遠回りな表現や態度で示すのではなく、「具体的な言葉」で何をしてほしいか伝えてみてください。
ただし、アスペルガーでも人によって症状の重さが異なります。
アスペルガーの男性は女性よりも、当たり前ことを気づけない傾向があります。本人が「社会性」をしっかり学ぼうとした場合、上達する可能性はあります。でも、完全に直ることはありません。
だから、医療機関での正しい診断と、周囲の方々のアスペルガーに対する正しい理解が必要です。あなたの周りに「当たり前ことを気づけない人」がいたら、もしかするとその人は、アスペルガー症候群かもしれませんね?
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